メディカルチェックでの看護師の役割として大きいのは、正しい検査をすることだけではありません。

血液検査や血圧測定などを正しく行い、正確な数値を出すことはもちろん必要ですが、患者の理解を促すことも看護師の重要な役割です。

メディカルチェックを受けている患者は、必ずしもはっきりとした目的意識を持っているとは限りません。

何となく必要だと聞いたから、医師に勧められたから、メディカルチェックを受けることを職場から求められたからということもよくあります。

しかし、メディカルチェックはただ受けるだけでは意味がなく、結果を確認して健康増進のために活用することが重要です。

患者にその意識を持たせるのは、看護師だからこそできることだと言えるでしょう。

患者にとって看護師は、医療従事者の中で最も身近な存在です。

医師に言われたことには反発してしまう患者でも、看護師の意見は素直に受け入れることは少なくありません。

だからこそ、医療現場での看護師の役割が重要と言われることが多くなっているのが実態です。

そのため、看護師の立場からメディカルチェックを受けただけでは意味がないことを、患者に理解してもらうよう働きかけなければいけません。

結果を理解して健康を目指そうという意識を持たせれば、様々な病気の予防になり、結果として医療への貢献に直結します。

患者もなぜ健康のためにメディカルチェックが必要なのかを、しっかりと理解してくれることでしょう。